1ヶ月に渡る大会も終了し、ブブゼラの音が懐かしくなる思いですね。3位決定戦のフォルランのGAOLは今大会NO.1のファンタスティックでした。さて、FINALの組み合わせは、オランダvsスペインどちらが勝っても初優勝の中で、奇しくもクライフの母国オランダとクライフ・イズムを継承しているバルサの選手中心のスペインの対決は、決勝戦特有の慎重な試合運びの中でも非常に見応えのある決勝戦となりましたね。ジーザスに見捨てられた (´▽`)オランダが負け、スペインの初優勝で幕を閉じましたが、これは非常に意味のある勝利と言えそうです。「フットボールは、美しく勝てる」と言う事を証明してみせたことで、モウリーニョ流の勝利至上主義から、サッカー界の流れが変わることを期待したい!!さて試合は、前半からイエロー・カードが飛び交う激しい展開で始まり、開始早々からオランダが中盤で激しくプレスを掛けてきたことで、スペインはシャビを中心とした効果的なパス・ワークを発揮出来ず。先にチャンスを掴んだのはシャビのFKからセルヒオ・ラモスがヘッドで狙った場面、そしてビジャのシューとがサイドネットをかすめるなどありましたが、徐々とオランダペースに。一方、オランダは自力で突破できるロッペンがいることで、フィールドをワイドに使う作戦で、支配率ではスペインがいつもの様に圧倒していたものの、前半はオランダのペースで進んでいた感じですね。オランダの方がSemi-Finalを1日早く終えてコンディションが良かったことも影響したか、スペインは中盤の飛び出しが少なく、オランダ守備陣の網に引っ掛かっていた感じ。後半も流れは変わらずスタートしましたが、スペインにしてみれば、オランダの中心選手であるロッペンのドリブルやスナイデルのプレーは元チームメイトでもあり、聖なるカシージャスにとっては見切っていた感じでしょうか?後半15分、後半35分にロッペンがGKと1対1の場面を迎えましたが、見事に止めてくれました。そして、ナバスが投入されてからはスペインは右サイドからの崩しが旨くいく様になり、シャビ・アロンソからセスク・ファブレガスへスイッチしてからは完全にスペインペースとなるもののGOALが奪えず延長戦へ。延長戦は、シャビやイニエスタが輝きを取り戻し、延長後半11分にイニエスタの決勝GAOL!!!最後はデル・ボスケがあくまでこだわりを続け、ビジャに代えてトーレスを投入してのは多少不安でしたが、スペインはパウル君の御信託の通り、初優勝!!!今大会は、トーレスのコンディションが今ひとつで、得点を中々奪えない試合展開が続きましたが、相手がどんな戦法を取ってきてもけしてスタイルを曲げずに優勝したのは素晴らしいですね。(ネグレドをメンバーに入れておけば、こんなに苦戦しなかったと思いますが・・・・。)そして、いつもリーガで見ていたつもりですが、改めてシャビの技術の高さ、ポジショニングの良さ、運動量の多さに驚かされました。これはレアルがバルサに勝てない訳です(T_T)スペインは政治的な背景から国の代表を応援することは少ないと言われて(そういう背景からバルサとレアルの対立が続いている訳で・・・・)久しいですが、この優勝で、国がひとつになっている映像を見ると、スポーツはやはり素晴らしいと思いますね。ただ水を差したのは、イエローカードが連発し、オランダの選手が審判に抗議する姿だけは決勝戦にふさわしくない醜い姿でした。
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