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Channel: スポーツナビ+ タグ:初優勝
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三賞の「該当者なし」は、極力避けるべきだろうと思う。

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春場所は、大関鶴竜の初優勝(14勝1敗)で幕を閉じた。初場所・春場所の成績だけを見れば、14勝(優勝同点)-14勝(優勝)と、立派なものである。横綱審議委員会への諮問を経て、今月26日の理事会と番付編成会議で、《第71代横綱》に推挙されることになりそうだ。「第○○代横綱」という呼称には、個人的に異論はあるのだが、それは後日改めて。初場所に続いて白鵬からあげた白星が、優勝の決め手となったわけだが、白鵬との対戦成績(本割)は4勝30敗。昨年九州場所までの間に上げた2勝は、大関を掴んだ24年初場所・春場所での連勝。上の地位に駆け上がる勢いの中で、大敵を降した星が大いに利いた事になる。三賞は、殊勲:豪栄道、敢闘:嘉風、技能:該当者なし。近年、ずっと感じていることだが、《三賞》のハードルが高くなりすぎている気がする。今場所も、結果的に敢闘賞を受賞した嘉風に、「千秋楽に勝てば」という条件がついていた。確かに敢闘賞は、「大勝ち」した力士が対象とされることが多いが、それが絶対的な条件になっているわけではないし、過去にも8勝・9勝で受賞した力士も少なくない。「新入幕など経験の浅い力士と違い、嘉風くらいのキャリアなら10勝は必要」という事なのかもしれないが、まだ三役経験のない力士なのである。そもそも、三賞は一場所を通しての活躍に対して与えられるのだから、「7勝7敗」で千秋楽を迎えた場合は別として、「勝てば○○賞」という条件がつくのは、やはり不自然だろうと思う。仮に各賞ごとに「定員一名」という規定があるのなら、「勝者が受賞」という事も有りうるのかもしれないが。もちろん、いたずらに基準を甘くして椀飯振舞をすればいいというものでもなかろうが、やはり三賞は力士の「励み」にもなるのであるから、「該当者なし」は極力避けるべきであろうと思う。

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