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Channel: スポーツナビ+ タグ:初優勝
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ここから“運命の七番勝負”が始まる稀勢の里に「栄冠は君に輝く」のか?

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何度かブログを書こうとしてはいたものの、放っておいたら春場所も早中日が終わってしまった。中日を終えて全勝は大関・稀勢の里唯一人ということに。これは正直予想外な展開になってきた。もちろん稀勢の里は二桁を勝つのはそんなに難しくはない力士ではあるが、毎度毎度序盤に星を落とし、白鵬らに2差ほど付けられ、優勝争いから一歩遅れをとった状態で終盤戦を迎えるというのがいつものパターンだった。しかし、今場所はここまでそこまで危ない取り口もなく安定した内容でストレートで給金を直したのである。稀勢の里のストレート給金は実に3年前の夏場所以来、この場所は13連勝まで星を伸ばし、14日目で白鵬と全勝対決し連勝はストップした。いつも序盤で星を落とし、稀勢の里の前には常に白鵬の牙城が立ちふさがってきたため、優勝争い単独トップというのも、あの4年前の2012年夏場所以来と思われる(いちいち調べるの面倒なので違っていたら教えてください)。この場所は11日まで1敗をキープし、把瑠都、琴奨菊、栃煌山、旭天鵬、碧山、翔天狼、玉鷲、宝富士に2差を付けて単独トップにたったが、残り4日で3敗して優勝ならなかった(優勝は旭天鵬)。つまり今場所の状況は稀勢の里にとって3、4年ぶりに訪れた初優勝への千載一遇のチャンスとも言える。しかし、残り7日間は稀勢の里にとってかなりの難敵が待ち受けているのも事実である。横綱大関の上位陣は土はついてはいるが皆好調といえ、3敗のカド番・照ノ富士以外はまだ優勝の可能性も十分にある。ここからはよく言われるように一日一番トーナメントのような気持ちで勝っていかないといけないのである。まず今日9日目の対戦相手は、なんと綱取りのかかる琴奨菊と。VS琴奨菊(○○○●□●)5日目に隠岐の海相手に逆転を許したが気持ちを切らすことなくその後は豊ノ島に苦戦するが3連勝しここまで7勝1敗とまだ優勝を狙える位置にいる。今日稀勢の里を直接対決で引きずり下ろせれば、自身の連覇、さらにその先にある横綱昇進へ大きな一歩になる。稀勢の里にとっては過去何度も、この琴奨菊戦に勝てていれば、という一番で星を落としてきた因縁の相手でもある。3年前の夏場所も14日目の白鵬戦に敗れたものの、千秋楽の琴奨菊戦に勝てればまだ優勝の目は残ったのに勝つことが出来ず、白鵬の取り組みの前に優勝が決まってしまうとこになった。大関昇進のかかった2011年九州場所の千秋楽でも敗れ、結果的に昇進は出来たものの規定より1勝足りなかったことから色々と言われることになったりした。今までは稀勢の里に優勝等のプレッシャーのかかる状況で琴奨菊にとってはノンプレッシャーでの対戦が多かったが、今場所に関しては琴奨菊も綱取りがかかり互いに負けられない状況での対戦、先場所から迷いのない立ち合いを見せている琴奨菊相手に受けることなく踏み込めるかがカギを握りそうだ。 10日目以降の対戦順は、12日目に日馬富士、千秋楽に豪栄道はおそらく決まっているが、ほかはどういう順番になるかわからない。 VS日馬富士(●●__○●) VS白鵬(●○●_●○) VS鶴竜(__○●●○) VS豪栄道(○○●○●○) VS照ノ富士(○●●○○_) VS碧山(○_●○○●)しかし、いずれの対戦相手もここ1年の対戦成績は拮抗しており予断を許さない。特に気をつけたいのが碧山。ここ最近は特に苦手にしている印象が強く、立ち合いで一気に突っ張られて敗れることも多く要注意だ。順番がわからないので何とも言えないがカド番の照ノ富士はここまで3敗しており、稀勢の里と当たる時には後がない状況になっていて何をしてくるか分からないし、地元の大声援を受ける豪栄道も千秋楽まで優勝争いに絡んできていたら厄介な相手だ。もちろん3横綱も強敵だ。とにかく稀勢の里にとってはこの7日間は非常に大きな1週間となるであろう。7人とも今までの対戦からも難しい相手だが勝てない相手でもない。まずは今日の琴奨菊戦が大きな一番になって来るのは間違いないはずだ。では。

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